アユタヤへ連れて行ってもらいました。
前回は体当たり旅行だったので、アユタヤにたどり着くだけでも大変苦労しましたが、今回は車で連れて行ってもらい、ちゃんと説明も聞くことが出来ました。
もうだいぶ、風化していて、存続が危ぶまれます。
カドがなくなっています。どこも、かしこも。
二段目中央の写真の階段。こちらもほんの少し前まで実際に登って中を見ることが出来たそうですが、今回は「立ち入り禁止」の札が立っていました。
これらの遺跡の中に、無数の仏様像がありますが、どれも肩から下ばかり。
私はてっきり風化が原因だと思っていたのですけれど、そうではなくて、もっと早い時期にお顔だけが盗難に遭ったのだそう。仏様の美しい顔が目当てなばかりではなく、そこに埋め込まれた宝石などが狙われたのだというお話でした。
仏像を数えるとき、タイ語には仏像だけの数え方があるそうです。
ひとつ、ふたつとか、一体、二体・・・とかは数えないのだとか。
タイは敬虔な仏教国。仏様をとても大切になさっています。
そういえば、入国審査の窓口にこんな注意書きがありました。
「ブッダフェイス(仏様のお顔)を国外に持ち出してはいけません。商業目的でも、飾る目的でも、法律によって禁止されています」と。
インテリアに興味のある方なら、欧米のインテリア写真にブッダフェイスが飾られているのを目にすることがよくあると思います。石製のものがリビングや書斎の棚に飾られているのを見かけます。
ご多分に漏れず我が家にも、偽物でデコレーション用に木彫されたものですが、飾っています。
仏様の穏やかなお顔を見ると、ストレスや怒りなどでささくれだった感情もなだらかに穏やかにしていただけるのですが・・・タイの敬虔な信者さんから見ればとんでもないことなのかもしれません。
タイには3体の横たわった仏様像があるそうです。
そのうちの一つがこちら。大きいでしょう!?アユタヤの中でもこちらは、日本のツアーではなかなか連れて行ってもらうことが出来ない遺跡だと聞きました。
ところで、この横たわる仏様。
2種類のお姿があるそうです。
一つは、横になって休んでいらっしゃるお姿。
もう一つはなくなられたお姿。
(右上の写真は、遺跡から向こう岸に見えるのは、女王様のリゾート地。)