「ピッタリ」と「ザックリ」for You

ようこそ「Studio die Sonne」へ

快適空間コンサルタントの山内陽子です。


わが家の整理収納セミナーに来て下さった方が、

みなさん、必ず同じ反応して下さるのが、

キッチンの引出し。


なぜか、というと、基本的にはあちこちの引出しが

みんな入れる物のサイズに合わせて

わりとキチッと仕切ってあるから。

←こんなふうに。


こんな感じの引出しを2つか3つ開けた頃には、

みなさん、こんな感じのことをおっしゃいます。


「・・・やっぱり違うんですね。こんなにちゃんと測ってちゃんと仕切らないとダメ?」とか

「こんなに細かく仕切るの、私には、ムリ!」とか、

「・・・結局、違う人種!なのかも(かつてもっとも衝撃的な感想でした・笑)」


と、いった具合に、開ける引出しが増えるごとに、自己否定的なネガティブ発言をされる方も。


でもね、どこもかしこも、100%キッチリとするのが必ずしも正解じゃないんだ

ということを知って欲しいんです。


だから、このキャビネットの一番下にある次の引出しを、少しもったいぶってから開けます。

それが、こちら→

うふふ。


この引出しを開けた瞬間、みんな一瞬黙っちゃいます。

そして「・・・え!?」とおっしゃるの。


だって、明らかに他の引出しとは違うんだもの。


私の、お菓子道具の引出し。私の大好きな引出し。

ぜんぜん仕切ってないし!


だって、こんなにひとつひとつ全部違う形で、

しかもヘンテコリンだったり、デコラティブな形のもの、

どうやって仕切るんですか???


サイズもバラバラ。

だから、いいの、これで。まるでおもちゃ箱のようでしょう?

お菓子作りは私にとってはお遊び。心をワクワクさせる遊びの時間。だから、この深い引出しを

引いた時に「さあ、今日はどれで遊ぼう?!」って考えるのも楽しいの。


全部キッチリなんてしていたら息が詰まっちゃう!!!

私が取り出しやすくて、私が楽しかったら、それでいいんです。ここは私だけの場所だから。


この引出しを開けると、私の血液型を確認されるのも常です。

最近は、自分から先に言う様にしてますが(笑)。

「ここは、O型の引出しですよ。」って♪


そして、みなさんのお顔が安堵の表情に変わります。うん、うん、いいんですよ、ってば。

(もっちろん、A型でも、B型でも、AB型でも使いやすいと思う方は真似して下さいね.)


どうしてこんなにザックリか、ですって?

どうぞ、ここで基本に帰って欲しいです。


「整理収納は誰のため? ・・・・そこで暮らしている人のため、なんです。」

そこで暮らす人が使いやすく、元に戻しやすいシステムを作る、んです。


だから、これで十分なんです。もし、それぞれの型にぴったりの仕切りがあったら、

却って戻すの面倒で、その辺に出しっ放したくなりませんか?

しまうのが簡単だから、しょっちゅうお菓子を焼きたくなる。

(私のお菓子はいわゆるパティシエ系じゃないですよ。イギリスやアメリカの一般家庭で作るようなシンプルな焼き菓子が中心です。目分量のシフォンケーキと得意です♪)

これも、収納のコツです。


でもね、気をつけている事はあるんですよー。


型はみんな立ててあるの。重なっている物はほとんどありません(大きなパイディッシュの下に

ドーナツ形状のムース型が入ってるくらい)。

それから、クッキー型のような細かい物は、左奥に100円ショップで買ったDVDケースに収めて

あります。この場合、透明容器を選ぶのもポイントです。

(人目に触れる場所の場合、不透明や半透明にした方が見た目がスッキリしますが、この場合は、まず引出しをあけるという手間=アクションの後に取り出すので、中身が見える方がアクション数が減るのです!)