ようこそ「Studio die Sonne」へ
快適空間コンサルタントの山内陽子です。
先輩ご夫婦にお誘いを頂いて、久しぶりの演奏会。
今日は、もう20年以上の公演を福島で続けていらっしゃるという「モルゴーアクァルテット」の皆さんによるコンサート。
第一ヴァイオリン 荒井英治(日本センチュリー交響楽団主席客演コンサートマスター)
第二ヴァイオリン 戸沢哲夫(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)
ヴィオラ 小野富士(NHK交響楽団ヴィオラ奏者)
チェロ 藤森亮一(NHK交響楽団主席チェロ奏者) (以上敬称略)
という、豪華なメンバーなのですが、とっても近くでとっても気軽な価格で聴く事が出来るとあって
大変な人気でした。
福島公演は、年に1度。
チケットはS席でしたが、ブロック予約のため、開場の30分も前に到着したのに、すでに長蛇の列・・・!
私は音楽について語れるような人間ではないのですが、それでも好きで、出来るだけライブで聴く機会を作る様に努めています。が、昨晩のこれは今までに無い違う興奮がありました。
言葉で説明するのは至難の業ですが・・・
曲全体が楽しかったのはもちろん、一音一音にも心惹かれたし、弓を弾き終えたあとの余韻にも惹きつけられて、音のならない隙間とか休符の部分にも惹き付けられる、こういう体験が今までなかったです。
私の全神経をわし掴みにされた感じがして、「セクシーだった!」というのが、今のところ、私の中ではより感想に近い言葉なのですが、変な意味のセクシーだととらないでくださいね。なんというか、これだけエネルギッシュで、挑発的で、魅力的なものを他に説明が出来なくて・・・この一日ですっかり虜になりました!
高い高い正しい技術の上に成る、個性。
勝手と自由の違いってよくいいますが、まさにそれ。
基本やルールを習得しきらずに自己を主張するのは勝手。
そういうものを習得しきって、超越したあとに自己が表現される場合は自由。
社会の中で言われるその差は、音楽にも言えるのですね。
音楽を語るだけの知識の無い私でも、いい音楽を聴いた時にはこれがそうだと判る反応を
身体がするのだ、ということを知りました。
特にハイドンが私にとって新鮮で。ハイドンがハイドンなのですが、ハイドンじゃない。
ハイドンって今までそんなに好きじゃなかったんですけど・・・もう一度聴きたいです、あのハイドン。
先輩ご夫婦のデートにお邪魔ムシしちゃいましたけれど、
(コンサートの後の夕食もお邪魔ムシしちゃいましたけど、あのレストランとても良かったです)
楽しかったー!!
ありがとうございました。
〜〜プログラム〜〜
ハイドン「弦楽四重奏曲 作品76-3 《皇帝》」
クラーサ「弦楽四重奏曲」
池辺晋一郎「エストラータIX」
ラヴェル「弦楽四重奏曲」
アンコール曲は
ヒンデミット「序曲《さまよえるオランダ人》下手な温泉楽隊が朝7時に噴水の周りに集まって初見で演奏したような…」(おもしろいサブタイトルがついていますね。)
今年の大晦日に、横浜みなとみらいホール(小ホール)において、13時から元旦0時30分までかけて
ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲 全15曲を演奏するというすごいコンサートが開催されるそうです。
モルゴーアは、このショスタコーヴィチのこの15曲を演奏するために結成されたクァルテットなのだそうですから、これを聴かないと!ですね。しかも、一度に全部は最後かもって。
なんとか行きたいなあ。
そしてこの日は、思いがけないステキな出逢いを頂いたこともあり、
忘れられない晩になりました。先輩、ありがとうございました。