すっかり暖かくなって(暑くなって)、草も、元気。
敷地の庭先にもいろいろ顔を出しました。
福島の庭。
左の黄色いのはハハコグサ。
手前のは、ハルジオン。
奥のは・・・なんで?・・・「カモミール」!
植えた覚えは無いので、どこからか紛れ込んで来たんだと思います。いや、まてよ?
昨年、娘がどこかで摘んで来て植木鉢に植えてたけど・・・・なぜここに?
どういう経緯か分かりませんが、今年、冬を越して、ここに生えて来た。
強い、強い。
ところで、カモミールってとっても有名なハーブですけれど、2種類あります。
「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」。
どちらもキク科で原産はヨーロッパですし、そっくりさんだけど、違う仲間なんですよ。
見分け方がちょっと難しい。花の芯の黄色い部分がこんもりとして中までびっちり詰まっていたらローマンカモミール。中が空洞だったらジャーマンカモミール。
今日、見つけたのは、どうやらローマンカモミール。
「ジャーマンカモミール」
1年草。
学名のマトリカリアカモミルラはマトリカリアが子宮、カモミルラは小さいリンゴの意味。
一般的なカモミールティーにするのはこっち。咲き始めの花を摘んで乾燥して使います。
こぼれ種で増えますが、自然交雑して劣性のものができやすいので、栽培するときは
毎年直播きで。
これで淹れたハーブティーは金髪のコンディショナーに向いているといわれます。
(私たち日本人に多い黒髪にはセージの葉っぱで作ったハーブティーですすぐと良いそうですよ。)
成分は、カマズレン、テルペンアルコール、アズレン(乾燥時)などです。
「ローマンカモミール」
多年草。こちらの学名はアンテミスノビリス。
こちらもお茶にはするのですが、お楽しみのハーブティーには向きません。
なぜかというとセスキテルペンラクトンという成分のせいで、「とっても苦い!」から。
花の成分が多く含まれているので健康茶としての方が向いています。ニックネームは「地面のリンゴ」というくらい、全草から強く薫ります。香り高いのでつい、お茶にしたくなるけれど。
植物界のドクターで、人間ばかりじゃなくて、元気の無い植物の隣に植えると元気を取り戻させたり、切り花の水に入れると長持ちしたりと大活躍。
このローマンカモミール、キク科のアレルギーの方はご注意を。
素手で触っても症状の出る人もいます。大丈夫だったら、芝生の代わりに(匍匐性種を)植える
のも素敵です。座っても踏んでも強いし、その度ごとに香ります。