Aさん宅の押し入れです。
左が整理収納サービス前。
右がサービス後。
サービス前も、Aさんなりに、持ち物をちゃんと分類区別してあります。
例えば、衣類なら、季節外のご自身のものと、ご主人様のもの、お客様用のリネンカバーと浴衣など、
ガーデニングがご趣味なので作業用の衣類などをそれぞれの引出しにきちんとわけてあります。
また、とっておきたい紙袋もちゃんとたたんでいます。
奥様が集めているハンディサイズのお料理ブックもカゴに収めてあります。
まず持ち物を分類する、ということは整理収納を行うにあたり、
最初に行うもっとも大切な作業です。
この押し入れの上段は、リネン類を別の引出しにまとめて完了。
最大の問題点は、下段にあります。
せっかくサイズ別に畳んだ紙袋なのですが、収納家具の
引出しを包む様に、縦に、横に、と入れ込んである点です。
これでは、引出しを開け閉めする際に、いちいち紙袋のはしっこや持ち手が邪魔になりますし、
必要な時に必要な紙袋を選べません。
また、バッグ・鞄類が、この紙袋やお料理ブックの入ったカゴの奥に隙間を選んで入っています。
これもまた使いたい時には選べませんし、使用頻度の低い冠婚葬祭用のバッグなどは傷になってしまいます。
そこで、まず紙袋を全部出しました。
奥様もその枚数にびっくり!
これらの中に何枚も「上質な」紙袋が混在していました。
「上質」な紙袋というのは、ご夫妻が遠出された時、お土産などが荷物に入らなくなって
キオスクや道の駅などでわざわざ買った紙袋。デザインの良い厚手の紙製でビニールカバーが
かかっている一枚数百円するもの。
「いい紙袋だから、また使うと思ってとっておくけど、また出先で買っちゃうの」と。
紙袋は、「誰かに何かをお持たせする時」に使うのでは、と、とって置きがちなのですが、
使う時は「もったいない」から良い紙袋は手元に残しがち。紙袋のあるあるです。
そこで提案。
紙袋を残すとき、「ご自分が持って歩いてカッコいいもの」を
大・中・小それぞれ何枚かずつ選んで残すというルールはいかがでしょう。
使いやすい手頃なサイズもそれぞれあると思うので、そういうサイズは他の物より
数枚多めに残しても良いでしょう。
これを箱に収めて引き出せばワンアクションで選べる様に。
また、この紙袋の整理の途中に、不織布製のトートバッグがいくつか出てきました。
これは使うご予定は特にないとの事なので、
奥様のバッグの保存用に使う事を提案しました。
買った時に保存用の袋やきんちゃくがついているものは、
そこに入れた方が良いですが、無い物は
こんな風に不織布のトートを転用すると通気性もよく傷も防げて便利です。
これらのバッグは別の部屋にあったクローゼットの一角に移動しました。
奥様のお料理ブックも、カゴごとではけっこうな重量があり、「よっこらしょ」と
いう感じでしたので、本棚を整理して空いたスペースに専用の棚を決めて収まりました。
これならお料理する際も、参考にしやすくなったと思います。
あら、こんなに隙間があったのね、この押し入れ。
そんな感想をもらされました。通気性も上がって保管している物も深呼吸していることでしょう。