前出のご家族の押入を整理収納サービスした時にとても素敵なことがありました。
あまりアクセスしていなかった押入の奥の方を占拠していた箱を取り出すと、
中からたくさんの「筒」が出てきました。
筒の中身は、もう社会人になられたお子さんが学生時代の卒業証書や賞状。
さらに古い筒の中からは、奥様の学生時代の卒業証書や資格の認定証。
ご主人様の卒業証書や賞状。
この中に、ご主人様が弁論大会で入賞された賞状がありました。
しかも、2〜3年続けて入賞されていたのです。
この賞状のことをご家族はご存知ありませんでした。
とても寡黙なご主人様が、弁論大会で入賞していたということは、
ご家族にとって驚きだったようです。
そこで奥様が
「あなた、口が重たいと思っていたのに、こんな賞をとっていたのね。
なんだか見直しちゃった!」
するとご主人様も
奥様の数々の資格認定証などを眺めて
「お前もいろいろがんばってたんだな」と。
横で見ていて、胸がジーンと熱くなりました。
もうすぐ銀婚式を迎えるという長年連れ添ってきたご夫婦が、
お互いを改めて敬い合うというのは、なんと素敵な事でしょう!!
片付けは最終的な人生の目標ではありません。
幸せな時間は「片付けのその先にある」と思います。
私たち、整理収納アドバイザーの仕事は、単なる片付け屋さんとは
違うのは、その目標にむかって改めてスタートするお手伝いをするところだと
思います。