ホテルアメニティにモッタイナイを考える

 ついつい増えてしまいがちなのがホテルのアメニティ。

 

これらは、貰ってくるとき、

1)何かのときに便利だもんね♪

2)今度の旅行のとき持って行くから♪

3)来客のときに使うの♪

 

現実を検証してみると、悲しいかな、減るより増える事がダンゼン多い。

 

まず、「何かのとき」に考えられるのは?

何か・・・といって思い浮かぶシチュエーションがない私。

イマジネーションが欠落してるのかな〜?

 

次に、今度の旅行に持って行って使いましたか?

これ、すごく不思議なんですけど、そもそも、今の手持ちのアメニティってどこでもらいましたか?

 そうなんです。

貰ってきたホテルに滞在したその日、髪の毛を洗わなかったのでしょうか?

歯を磨かなかったのですか?

・・・違いますよね。

ホテルには他にシャンプーとリンスがあったのではありませんか?

歯ブラシは置かれていたのではないでしょうか?

(または、貴女のいつもの歯磨きセットをお持ちになったのでは?)

日本のホテルは、大体、ついてます、どちらも。

時折気軽なビジネスホテルなどですと「リンスインシャンプー」だったりするので、そういうときには「シャンプーとリンスまたはコンディショナー」を持って行けば良かったと思うのですが、そうでなければ手持ちのものは使わない、と気がつくのです。

 

来客のとき?

来客に出すと「もったいないからいいよ」と使わない来客も多いのです。

もったいない、はあらゆるところであらゆる目的で使われるコトバですね(笑)。

または、各自お気に入りのヘアケア製品をお持ちになります。

 

ならば、ならば、やはり、増える一方ではないですか!!!

しかも、これらのアメニティにも使用期限を気にする必要があります。

石けんは、ずっと置きっぱなしだと割れたり乾きすぎたりして泡立ちが悪くなります。

ローションやクリーム、乳液なども古くなっては肌トラブルが起ってもメーカーも保証出来ません。

(それを貴女が使うのですか? 大切なお客様に出すのですか?)

 

私は、こういったアメニティは出来るだけ持ち帰らない事にしています。

新しいうちに使い切れませんし、置く場所もありません。

 

それでも我が家にやってきたアメニティは、次のようなプロセスで使い切ります。

 

1)新しいうちに、

宿泊客に「おもてなしバスケット」に詰めてメッセージカードと共に
枕元に置いておき、お使いいただきます。

 

2)ここで使われなかった場合は、

  • 子どもたちの合宿の予定があれば、持たせてしまいます。合宿のときは、お風呂が混み合うし入浴時間が限られるので、自分の使う物を持って入るとさっさと済ませられます。
  • シャンプーやボディソープは、お風呂掃除に使います。
    お風呂の汚れは体から出たタンパク質が主成分ですから、シャンプーは適当です。
  • リンスは、ぬるま湯で薄めてウール製品のリンスをします。
    ラグや化粧ブラシなど、身の回りには意外とウールがいっぱい。
    セーターを洗った仕上げに使う方もいらっしゃるそうです。

それから、もっと大きな枠で考えてみると、使われる未来がないのに製造されてしまう物があっては

もったいないと思うのです。

例えば、捨てられてしまったり、使われる事無くしまい込まれてしまったものが大量にあると、メーカーの方でも「正しい需要のデータ」が作れないと思いませんか?

消費される物のデータの中に「本当はいらないモノ」のデータが混ざってしまうからです。

本当に気に入って使われる物が消費される事によって、売れた商品=消費者の求めている物と、なり、このデータが正しければ正しいほど、メーカーは、私たちが本当に欲しいと思っている商品を開発製造してくれると思うのです。

 

さらに、アメニティーの材料にはたくさんの自然の恵み(例えば良質のオイルや果実など)が含まれているものもあります。これらの材料は動物や人間の食料となるものもたくさんあります。

ところが、使われない・捨てられるのに作るモノの材料になっている現実。

もし、これらの穀類やオイル、果実が、誰かの食卓にのぼったとしたら?

食料を求める事が困難な誰かの命を救えるのでは?と。

 

もったいないのは・・・本当は?